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金与正氏 南北関係破局の先導者に=平和の使者から一転

記事一覧 2020.06.14 13:47

【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は13日に出した談話で、韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が北朝鮮の体制を批判するビラを南北境界地域から北朝鮮に向けて飛ばしていることを巡る韓国政府の対応に改めて不満を示し、南北共同連絡事務所の撤去と韓国側への武力行使を予告した。2018年の平昌冬季五輪前に故金日成(キム・イルソン)主席直系の「白頭血統」で初めて韓国を訪問し、朝鮮半島の平和のメッセンジャーの役割を果たしてから、わずか2年余りで南北関係を破局に導く中心人物へと変わり果ててしまった。

2018年2月の平昌五輪で同五輪の組織委員長らとアイスホッケー女子の南北合同チームを応援した金与正氏(中央)=(聯合ニュース)

 18年の平昌五輪開幕直前に特使として訪韓した金与正氏は青瓦台(大統領府)で文在寅(ムン・ジェイン)大統領に金委員長の親書を渡し、同五輪ではアイスホッケー女子の南北合同チームを文大統領と共に応援した。

 平昌五輪の前まで南北関係は険悪だったが、北朝鮮の五輪参加、金与正氏の訪韓などを機に友好ムードに転じていく。18年4月には文大統領と金委員長による初の南北首脳会談が軍事境界線のある板門店で開かれた。同会談と同年9月に平壌で開催された南北首脳会談では、かいがいしく会談の準備をし、兄をサポートする金与正氏が雰囲気を明るくした。

 平和の使者が乱暴な言葉で韓国を非難するようになったのは今春からだ。3月3日に発表した談話では青瓦台が北朝鮮の火力戦闘訓練に遺憾を表明したことに対し「身の程知らずのばかげた行為」「低能だ」などと青瓦台をこき下ろした。

 金委員長の肉親で国政運営のパートナーと言っても過言ではない金与正氏による韓国に対する激しい非難は北朝鮮指導部の激しい怒りをそのまま反映したものだとされる。

 今月4日に発表した韓国の脱北者団体による北朝鮮批判ビラ散布を非難する談話では、脱北者を「人間のごみ」「犬クソ」と呼び、韓国当局に措置を取るよう迫った。何らかの措置が取られない場合、北朝鮮・開城にある南北共同連絡事務所の閉鎖や南北軍事合意の破棄、南北経済協力事業である開城工業団地の完全撤去などもあり得ると怒りをあらわにした。

 13日の談話では、韓国に対する軍事行動の可能性を示唆するなど警告の度合いをエスカレートさせている。金与正氏は談話の中で金委員長と党、国から付与された権限を行使し、対敵事業の関連部署に次の段階の行動を決行するよう指示したと言及。自身が事実上、北朝鮮のナンバー2であることを示した。

 金与正氏の一連の談話発表を巡っては自身の政治的な地位を内外に周知させるプロセスとの見方がある。

 北朝鮮に詳しい韓国・北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「内外に自身の忠誠心を見せることで政治的な地位を確固たるものにしているようだ」と話した。

sarangni@yna.co.kr

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