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韓国政府 与正氏談話に「現状厳しい」=合意順守求めながら軍事的備え

記事一覧 2020.06.14 15:07

【ソウル聯合ニュース】韓国政府は14日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が前日の談話でビラ散布を非難して南北共同連絡事務所の撤去と韓国側に対する武力行使を示唆したことについて、「厳しい現状を認識している」との立場を示した。

 統一部はこの日、「韓国と北朝鮮は南北間のあらゆる合意を守るため努力すべき」とし、従来の姿勢を改めて強調した。金与正氏の談話については「厳しく受け止めている」と懸念を表明した。

金与正氏は13日に発表した談話で、韓国側に対する武力行使などを示唆した(コラージュ)=(聯合ニュース)

金与正氏は13日に発表した談話で、韓国側に対する武力行使などを示唆した(コラージュ)=(聯合ニュース)

 金与正氏は13日に談話を出し、韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が体制を批判するビラを飛ばしていることを巡る韓国政府の対応に不満を表明。南北共同連絡事務所について「遠くない時期に形なく壊れる悲惨な光景を見ることになる」と威嚇したほか、「次回の対敵(敵対)行動の行使権を軍総参謀部に与えることにする」とし、軍事挑発の可能性をほのめかした。

 北朝鮮の人民軍総参謀部は韓国の合同参謀本部に相当する組織で、北朝鮮のあらゆる軍事作戦を指揮する軍令権を行使する。金与正氏が行使権を軍総参謀部に与えたことは、韓国への軍事行動を指示・承認したとの意味として受け止められる。

 これに対し、韓国国防部も「わが軍はいかなる状況にも備え、堅固な軍事態勢を維持している」と発表した。

 韓国軍はこれまで、18年9月の南北首脳会談の際に締結された南北軍事合意の破棄宣言や軍通信線の遮断など北朝鮮による威嚇に反応を示さなかったが、今回は状況の重大さを踏まえ、別途に立場を表明したとみられる。

 国防部の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)長官はこの日午前、緊急会議を開催。北朝鮮に対する備えを点検するとともに今後の対策を話し合ったとされる。

 青瓦台(大統領府)もこの日未明、鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)の主宰で国家安全保障会議(NSC)常任委員会を開催した。NSCには康京和(カン・ギョンファ)外交部長官、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官、鄭景斗国防部長官、徐薫(ソ・フン)国家情報院長らが出席した。

csi@yna.co.kr

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