南北関係「厳しく認識」 あらゆるケースへの備えを徹底=韓国統一部
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2020.06.16 15:34
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は16日、国会の外交統一委員会に提出した業務報告資料で、北朝鮮が韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体による北朝鮮批判ビラの散布を問題視し、軍事行動も予告していることについて、「南北関係の状況を厳しく認識し、朝鮮半島状況を安定的に管理する」との方針を示した。北朝鮮の動向を注視しながら、予想されるあらゆるケースに徹底して備えるとしている。
北朝鮮は金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が4日にビラ散布を非難する談話を出し、南北関係の断絶を警告して以降、韓国への圧力を強めている。
16日には、北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部が南北の合意によって非武装化された地域に再び軍隊を投入する可能性を予告し、韓国に向けた批判ビラの散布に乗り出す姿勢も示した。
統一部は「コミュニケーションと協力によって問題を解決するため、対話に応じるよう北に引き続き促していく」と報告。保健医療や環境など、南北が協力できる分野を積極的に見つけ出して取り組むとした。
また、脱北者団体が朝鮮戦争の勃発から70年となる25日に北朝鮮へのビラ散布を強行する姿勢を示していることに対し、「自治体と警察間の協力により、24時間の対応体制を取っている」と報告した。
この日、国会で開かれた外交統一委員会の全体会議には金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官が出席し、業務報告を行った。
tnak51@yna.co.kr