北朝鮮 韓国の「与正氏批判」に反応示さず=対南非難は継続
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2020.06.19 10:39
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は17日に金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言を非難する談話を発表した後、高官などによる立場表明を控えている。韓国青瓦台(大統領府)は金与正氏の談話を「非常識な行為」などと真っ向から批判し、韓国国防部も北朝鮮の朝鮮人民軍総参謀部が2018年9月に締結された南北軍事合意の事実上の破棄を予告したことに警告を発したが、北朝鮮はこれらに反応していない。代わりに、メディアを通じて世論をあおり、青瓦台に対する不快感を示した。

北朝鮮の労働新聞は、韓国の北朝鮮脱出住民(脱北者)団体が北朝鮮体制批判のビラを飛ばしていることに北朝鮮住民が反発する様子を連日記事にしている。脱北者を批判する師範大学の学生たち(同紙ホームページから)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
朝鮮労働党機関紙の労働新聞は19日、南北共同連絡事務所の爆破を支持したり韓国を非難したりする住民の声を取り上げた。対外宣伝メディアの「朝鮮の今日」や「メアリ」も非難に加勢した。
北朝鮮は韓国側の対応を見守りながら、強硬化のレベルを調節しているとみられる。また、朝鮮人民軍総参謀部が近く党中央軍事委員会から軍事行動計画に対する承認を得るとしていることから、その結果が出るまでは現状が維持されるとの見方もある。
mgk1202@yna.co.kr