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米国務副長官が今週訪韓 米朝交渉再開へ突破口開けるか

記事一覧 2020.07.06 11:20

【ワシントン聯合ニュース】米国のビーガン国務副長官(北朝鮮担当特別代表)が今週、韓国を訪れる。同氏の訪韓は11月の米大統領選前に北朝鮮に対話再開を打診する最後のチャンスとなり得ることから、韓国滞在中に発信する北朝鮮へのメッセージが注目を集めている。

ビーガン氏(資料写真)=(聯合ニュース)

ビーガン氏(資料写真)=(聯合ニュース)

 ビーガン氏は7日から9日まで韓国に滞在し、日本へ向かうとされている。韓国では外交部の趙世暎(チョ・セヨン)第1次官と韓米戦略対話を行い、同部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長らと朝鮮半島情勢を議論するとみられる。北朝鮮による開城の南北共同連絡事務所の爆破などで朝鮮半島を巡る緊張は高まっており、韓米間の連携策を協議する見通しだ。

 現時点での見通しは不透明ながら、仮にビーガン氏が訪韓を機に、長い間宙に浮いている米朝非核化交渉の再開に向けた突破口を開くことができれば、朝鮮半島情勢は大きく動く可能性がある。米国側が北朝鮮に対し、より柔軟な姿勢を見せ、再び交渉テーブルに着かせるための方策を提示するかどうかが最大の注目ポイントとなっている。

 ビーガン氏は昨年12月の訪韓時に公に米朝会談を提案したが、北朝鮮は応じなかった。今回も、南北軍事境界線がある板門店などで北朝鮮との接触を図る可能性がある。

 ワシントンの外交関係者の間では、再選に「黄信号」がともり始めているトランプ大統領が、巻き返しに向けた「10月のサプライズ」として米朝首脳会談のカードを切る可能性も取り沙汰されている。

 だが、ビーガン氏の北朝鮮側カウンターパートである崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官は4日に発表した談話で「米国と向き合う必要はない」と一蹴。政治的イベントを警戒する姿勢を見せた。このため、現時点では状況打開に向けた見通しはさほど明るくないとの見方が大半だ。北朝鮮が米大統領選前の交渉再開というリスクを負うよりも、当面は状況を見守るとの見方は少なくない。

 一方、ビーガン氏の韓国滞在中には、南北協力に活路を見いだそうとする韓国政府と米政府の間の調整も図られる見通しだ。北朝鮮を巡る問題を調整する韓米の作業部会(ワーキンググループ)の運営見直しも話し合われると予想される。同作業部会を巡っては、韓国の一部与党関係者や北朝鮮から南北関係の足を引っ張っているとの指摘が挙がっている。

tnak51@yna.co.kr

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