米偵察機が韓国上空を飛行 北朝鮮の「戦争抑止力強化」けん制か
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2020.07.20 16:31
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が「戦争抑止力強化」を表明したなか、米空軍の主力偵察機RC135Wが20日、韓国上空を飛行して北朝鮮の監視活動を行った。
民間の航空追跡サイト「ノー・コールサイン」によると、RC135Wはこの日午前、首都圏の上空を飛行した。
米空軍の通信傍受偵察機であるRC135Wは、ミサイル発射前に地上遠隔計測装備から発信される信号を捉え、弾頭の軌跡などを分析する装備も搭載している。
朝鮮半島の上空を飛行したのが捉えられるのは約1カ月ぶり。
米軍は偵察機などを韓国上空に随時飛ばしているとされるが、通常は位置識別装置を切っているため、毎回航跡が捉えられることはない。この日航跡が捉えられたのは、意図的に識別装置をつけていたことを意味する。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が非公開の会議で「戦争抑止力強化」について議論したと北朝鮮メディアが報じた翌日というタイミングから、北朝鮮に圧力をかけたものとみられる。
これに先立ち、朝鮮中央通信は19日、金委員長の主宰で開かれた党中央軍事委員会の非公開会議で「朝鮮半島周辺の軍事情勢と潜在的な軍事的脅威に備えるため、重要部隊の戦略的任務と作戦動員態勢を点検し、国の戦争抑止力を一層強化するための核心問題を討議した」と報じた。
ynhrm@yna.co.kr