韓国軍初の通信衛星打ち上げ 年内に運用開始
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2020.07.21 14:20
【ソウル聯合ニュース】韓国防衛事業庁の報道官は21日、同日午前に打ち上げられた韓国軍初の通信衛星「アナシス2号」について、「国防科学研究所が開発した地上端末の実験を行った後、年内に運用される」と明らかにした。
静止軌道に到達した衛星は性能や運用性などの点検を行い、異常がなければ10月ごろ韓国軍に引き継がれる。国軍指揮通信司令部が運用する予定で、来年に戦力化する見通しだ。
報道官は「単独で常時運用可能な通信網を軍に提供できると期待している」と強調。「従来の衛星と比べ、データの転送容量が増えたほか、敵のジャミング(電波妨害)攻撃に対し、通信網を安定的に維持するための性能が向上した」と述べた。
韓国軍は民間と共用する形で通信衛星「ムグンファ5号」を使い、通信体系を運用してきた。だが、軍専用ではないため、電波妨害への対応が弱いという弱点があった。
ロケット「ファルコン9」に搭載されて打ち上げられたアナシス2号=(聯合ニュース)
kimchiboxs@yna.co.kr