韓国政府 首都圏の「距離確保」を強化=第3段階引き上げには慎重
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は18日、首都圏地域で新型コロナウイルスの感染者が急増していることを受け、19日午前0時から「社会的距離の確保」のレベルを強化することを確定し、第3段階に引き上げる条件についても議論した。「社会的距離の確保」のレベルは16日に第2段階に引き上げられた。当初、ソウル市、京畿道のみを対象にしたが、感染者急増を受け仁川市を含めるなど、強化策を発表した。
ただ、第3段階への引き上げは「国民の日常生活に著しい不便を招く措置」であるため、第2段階を実施することで感染者数がどのように推移するかを見極め、民意を反映しながら慎重に決めると強調した。
政府の中央災難(災害)安全対策本部によると、第3段階は急激な感染拡大を遮断し、防疫網の統制力を回復することを目標にするもので、市民の活動が大きく制限される。
具体的には10人以上の集まりが禁止され、必要不可欠な公共活動や企業活動だけが許される。
すべての公共施設は運営を中止し、民間では感染リスクが高いと指定された業界だけでなく、カフェや公衆浴場、結婚式場、学習塾など中程度のリスクと指定された施設も運営を中止する。
レストランや必要不可欠な産業施設などは夜間営業を中止しなければならない。各種学校は休校または遠隔授業になる。
日常生活が制限される第3段階は、2週間の感染者数1日平均100~200人以上となり、新規感染者数が前日より2倍に増加するケースが1週間に2回あった場合、医療体制、社会・経済的コスト、地域の特性などの要素を考慮して防疫当局が実施を決定する。
直近2週間の全国の1日の感染者数は平均82.8人、首都圏に限定すれば平均72.6人であり、第3段階に引き上げる要件を満たしていない。
中央事故収拾本部の孫映レ(ソン・ヨンレ)戦略企画班長は「第3段階はすさまじい大流行を想定した措置」とし、「中程度のリスクのある施設まで運営を中止すれば、一般の人が接する多くの生活施設がオープンしないため、社会の意見を反映させることが必要だ」と話した。
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