韓国統一相が冨田大使と会談 「南北関係改善は日本にも有益」
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2020.09.01 19:32
【ソウル聯合ニュース】韓国の李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は1日、政府ソウル庁舎で冨田浩司・駐韓日本大使と会談し、「日本国内の一部で急速な南北関係改善と関連し、懸念する見方があると聞いた」とした上で、「南北関係の改善を通じて平和な朝鮮半島情勢をつくることは日本にとっても非常に有益だと考える」と話した。
李長官はまた、朝鮮半島平和を目指す上で日本は最も近い隣国であるとし、「日本が広い視野と大きい気持ちで韓国政府の南北関係改善に向けた努力を支持して下さることをお願いする」と要請した。
これに対し冨田氏は韓国と日本は北朝鮮に対する政策の優先度において立場の差が存在するほかないことをよく理解しているが、朝鮮半島の平和と安全が究極の目的という点では完全に一致していると応じた。
また日本政府も南北の協力推進が朝鮮半島の平和と安全に肯定的につながることを期待していると説明した。
冨田氏は安倍晋三首相の辞任と関連し、次期首相が誰であっても、韓日関係を重視し朝鮮半島の平和と安定に貢献できる人物である点においては差がないと確信していると話した。
また非核化を巡る米朝の交渉については、北朝鮮と米国の間でなされた合意が迅速に履行される環境を作らなければならないとしながら、国連安全保障理事会の制裁決議を引き続き履行する必要性も強調した。
さらに北朝鮮による拉致問題は安倍政権に続く新政権でも大変重要な課題になるとし、同問題に対する韓国政府の理解と協力を要請した。
李長官は「韓日が共同で直面した課題に対し対話を通じて平和的に解決していけるように互いに協力しなければならない」とし、「この過程で日本と北の関係が改善されることを韓国政府も心より願う」と述べた。
yugiri@yna.co.kr