韓国のコロナ新規感染者155人 横ばいも死者・重症者は増加
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は10日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から155人増え、計2万1743人になったと発表した。1日当たりの新規感染者数は先月下旬に400人台まで急増したが、徐々に減り、今月3日からは8日連続で100人台を維持している。一方、死者は前日から2人増え、計346人。重症以上の患者は15人増え、計169人となった。
政府が防疫措置「社会的距離の確保」のレベルを首都圏以外では第2段階に、首都圏では最高の第3段階に近い「2.5段階」に引き上げたことで爆発的な感染拡大は抑えられているが、首都圏のほか中部・大田市と忠清南道、南西部の光州市などで散発的な感染が相次ぎ、2桁台までは減少していない。
新規感染者数は減少傾向にあったが、8日(136人)、9日(156人)に2日連続で増加し、この日も1人減の155人と前日並みの人数だった。
新規感染者155人のうち、市中感染が141人、海外からの入国者の感染が14人だった。
市中感染者を地域別にみると、京畿道が47人、ソウル市が46人、仁川市が5人と首都圏が98人を占めた。2桁台に減少したのは2日ぶり。首都圏以外では、忠清南道が12人、大田市が11人、光州市が5人、蔚山市が4人、忠清北道と慶尚北道がそれぞれ2人、釜山市、大邱市、江原道、全羅北道、全羅南道、慶尚南道、済州道がそれぞれ1人。
首都圏ではインターネット通販大手「クーパン」のソウル市内の物流センターで12人の感染が確認され、インターネット山岳会のオフ会に関連する感染者は計15人に増えた。宗教施設では、ソウル市内の日蓮正宗の施設で計14人の感染が確認された。
8月半ば以降、多数の感染者が出たソウル市城北区の「サラン第一教会」と光復節(日本による植民地支配からの解放記念日、8月15日)にソウル中心部で開かれた大規模集会に関係した感染者は発生しなかった。
一方、海外からの入国者で新たに感染が分かった14人のうち、4人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの10人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
ynhrm@yna.co.kr