迫る中秋節連休 コロナ拡大防止へ帰省自粛を再三要請=韓国当局
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2020.09.16 10:16
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスの感染拡大傾向が続く中、秋夕(中秋節)の連休(9月30~10月4日)が2週間後に迫り、防疫当局は緊張を強めている。人の移動が多くなる連休中に感染防止管理がおろそかになれば、やや衰えた感染拡大の勢いが再び強まりかねないためだ。感染リスクを減らすため、当局は連休中の帰省や知人宅訪問の自粛を繰り返し促している。
政府の中央防疫対策本部などによると、事業説明会や大型病院、介護施設で起きた集団感染の影響などで、国内の1日あたりの新規感染者数は今月3日から14日連続で100人台を維持している。先月下旬の400人台に比べると大幅に減ってはいるが、気を緩められる状況ではない。
特に、直近2週間の新規感染者のうち感染経路が分かっていない人の割合は25%と、これまでで最高を記録した。いつ、どこで感染したのか分からない経路不明者が増えるほど感染の広がりを断つのが難しくなり、日常での感染リスクも高まる。
こうした中、防疫当局は「人との接触」そのものが感染拡大を誘発しかねないとして、今年の秋夕連休はできる限り帰省や知人宅訪問を控えてほしいと呼び掛けている。墓掃除の代行やオンライン墓参りサービスの利用も勧めている。
当局が特に警戒しているのは、重症化リスクの高い高齢者の感染だ。連休中、高齢者の多い介護施設や病院の訪問は自粛し、どうしても面会する必要がある場合も病室には入らずビニールカーテンなどで仕切られた場所で対面するよう促している。
tnak51@yna.co.kr
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