北朝鮮の射殺事件「南北関係に冷や水」 共同調査の必要強調=韓国首相
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2020.09.28 10:21
【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相は28日、ラジオ番組に出演し、北朝鮮軍が韓国公務員の男性を射殺した事件について、「南北関係に冷や水を浴びせるもの」と指摘し、早期の真相解明を求めた。
丁氏は青瓦台(大統領府)と政府が27日、北朝鮮に真相解明のための共同調査を提案したことに関しては、「共同で(調査)してこそ双方が納得できるのではないか」として、「共同でできない理由もない」との見解を表明。「軍事通信線をはじめ、南北の意思疎通のチャンネルが再開されることが双方にとって必要」と強調した。
一方、一部の保守系団体が建国記念日にあたる10月3日の「開天節」に集会を強行する方針を明らかにしたことについては、「集会の自由は憲法の基本権だが、国民の生命と安全より重要ではない」として、「申し訳ないが、その基本権をしばらく留保してほしい」と呼びかけた。
丁首相は27日に国民向け談話を発表し、新型コロナウイルスを巡る現在の状況を「戦争に準ずる事態」とし、集会に関連する違法行為者は現場で検挙するなど、厳しく対応する方針を明らかにした。
車に乗ったまま集会に参加する人も処罰の対象にするかどうかに関しては、「(車に乗って)通る過ぎることに対しては何も言えない」とした上で「道路交通法などを犯せば処罰する」と説明。「形態を変えた集会も認めない」と述べた。
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