金正恩氏 公開活動に占める軍事視察の割合増加=韓国野党議員
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2020.10.02 07:10
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の今年の軍事視察の割合が2年前より3.5倍増加したことが確認された。国会外交統一委員会の金起ヒョン(キム・ギヒョン)議員(野党「国民の力」)が2日、統一部から提出を受けた資料を基に伝えた。
資料によると、金委員長は2018年に99回、19年に85回、今年に入って9月までに39回の公開活動を行った。このうち軍事視察は18年8回(8.1%)、19年25回(29.4%)、今年11回(28.2%)だった。
金議員は、公開活動は減っているものの、軍事視察の割合は増加傾向にあると分析した。
また18年にはミサイル発射が1回もなかったが、19年には13回のミサイル発射と1回の海岸砲射撃があり、南北軍事合意(2018年)に違反する可能性のある行為が計14回あった。
今年は3月だけで4回、ミサイルと推定される飛翔(ひしょう)体の発射があった。
北朝鮮は6月、開城の南北共同連絡事務所を爆破した後、朝鮮人民軍総参謀部名義で、軍事分野合意の破棄を宣言した状態だ。
金議員は「北の相次ぐ挑発は明白な軍事合意違反」とし、不完全な形で朝鮮戦争の終戦宣言をするよりも、北朝鮮の軍事動向を綿密に監視し、対応態勢を強化しなければならないと指摘した。
yugiri@yna.co.kr