金正恩氏が水害被災地を視察 与正氏も同行し健在ぶり示す
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2020.10.02 09:54
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は2日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が南部・江原道金化郡の水害復旧現場を視察したと報じた。
視察には妹の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長も同行した。北朝鮮メディアが与正氏の公開活動を伝えたのは、朝鮮戦争参戦者らを招いた老兵大会への出席を報じた7月末以来、およそ2カ月ぶり。
金委員長は、8月の集中豪雨に続き9月には台風9号の直撃も受けた金化郡を見て回りながら、住宅や農地など各部門の被害規模を把握した。北朝鮮メディアは通常、金委員長の活動を翌日に報じるため、視察は前日の1日に行われた可能性が高い。
金委員長は「ここへ来ると、8月中旬に900ミリ以上の大雨が降り道路までが全て寸断され、ヘリコプターを動員して被害状況を把握したこと、約1000世帯に達する住宅に被害が出たという惨状の報告を受けて胸が震えたことが、昨日のことのように思い出される」と述べた。
被災地復旧のための工事に動員された軍のこともたたえた。金委員長は「わが党のため、わが人民のため、わが祖国の繁栄のためなら無から有を創造し、災いを福に変える人民軍隊の高尚な精神は、この地のあらゆる奇跡を創り出す根本的な秘訣(ひけつ)」だと持ち上げた。
視察には与正氏をはじめ、朴正天(パク・ジョンチョン)軍総参謀長、李日煥(リ・イルファン)党副委員長らが同行した。ベージュのトレンチコート姿で金委員長に付き添う与正氏を収めた写真は北朝鮮の全住民が目にする朝鮮労働党機関紙「労働新聞」にも掲載され、健在ぶりを示した。
tnak51@yna.co.kr
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