独自開発の弾道ミサイル迎撃システム 軍に初配備=韓国
政治
2020.11.26 11:40
【ソウル聯合ニュース】韓国の防衛事業庁は26日、国内の技術で開発した弾道ミサイル迎撃システム「天弓2」が韓国軍に引き渡され、初配備されたことを発表した。
天弓2は、敵の弾道ミサイルと航空機による攻撃に同時対応するために開発された中距離・中高度の地対空迎撃ミサイルシステム。「韓国型パトリオット」とも呼ばれる。
国防科学研究所の主管で2012年から開発が進められ、数多くの試験発射で100パーセントの命中率を記録した。17年に戦闘用として適しているとの判定を受けた。当時の試験発射ではマッハ4.5(時速約5500キロ)の速度で飛行して約40キロ離れた標的に命中し、敵の航空機に対する迎撃能力を示した。18年から量産が進められている。
弾道ミサイル迎撃システムは、一部の先進国のみが開発に成功した最先端技術が搭載される誘導兵器システムだ。天弓2には弾道ミサイル迎撃のため、交戦統制技術や多機能レーダーによる弾道ミサイル追跡技術が搭載された。誘導弾は世界最高レベルの制御技術などを備えている。
防衛事業庁は天弓2について、「弾道ミサイル、航空機との同時交戦はもちろん、運用中の『天弓』と発射台単位の混合運用も可能なため、韓国軍のミサイル防衛能力の向上に大きく寄与するだろう」とし、国内技術で開発・配備されたため性能改良などでの国防予算節減も期待されると説明した。
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