首都圏の防疫レベル据え置きも対策強化 サウナ・エアロビ休業=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスの「第3波」の流行拡大を防ぐため、1日から首都圏の防疫対策がさらに強化された。
「社会的距離の確保」のレベルは5段階のうち上から3番目の第2段階のままだが、多くの感染者が発生したサウナのほか、エアロビクス教室などの屋内スポーツ施設が休業となる。ホテル、パーティールーム、ゲストハウスなどの宿泊施設が主催する年末年始のイベントも禁止された。
首都圏以外での「社会的距離の確保」のレベルは一律で第1.5段階に引き上げられ、14日まで維持される。
ただ政府は市中感染の拡大が深刻な釜山市、江原道西部、慶尚南道、忠清南道、全羅北道の5地域については第2段階への引き上げを積極的に検討している。
そんな中、釜山市は大学修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)が実施される3日まで自主的に「社会的距離の確保」レベルを最も高い第3段階水準に引き上げた。
◇マンション内のスポーツ施設使用不可 歌のレッスンも禁止に
中央災難(災害)安全対策本部によると、政府は1日午前0時からソウル、京畿道、仁川市の首都圏で新型コロナの高リスク施設を対象に防疫措置を強化した。
今月7日まで予定されている第2段階に追加措置を取る「第2段階プラスアルファ」となり、コロナ感染者が続出したサウナなどの営業が禁止された。
首都圏地域の銭湯などは第2段階では利用人数が制限され、飲食が禁止されているが、これに加えてサウナなどの使用が中止となった。
「サウナ」や「火汗蒸幕」などの名前で営業する入浴施設内の浴場は第2段階の防疫規則を守って営業できるが、サウナや蒸し風呂は使用できない。
エアロビクス、ズンバなど活動量が多い団体スポーツも禁止される。
今後1週間、これらのスポーツ施設には事実上の営業禁止に当たる「集合禁止」措置が下された。
音楽教室、カルチャーセンターなどで行われる管楽器や歌のレッスンも入試のための練習以外は全て禁止された。
マンション内にある住民向けのジム、サウナ、カフェ、読書室などの施設も運営が中止される。
ホテルやパーティールームなどが主催する年末年始のイベント、パーティーなども行えない。
中央災難安全対策本部の関係者は「ホテル、ゲストハウスなど宿泊施設が主催するパーティーやイベントは行政措置により禁止され、違反すれば過料が科される」とし、随時点検が行われる予定だと説明した。
政府はこのほか、首都圏の住民を対象に全ての会合や催しを自粛するよう呼びかけるとともに、10人以上の会食や同窓会などはなるべく中止するよう強く勧告する計画だ。
◇全国的に第1.5段階 釜山では第3段階も
首都圏以外の地域でも感染が拡大していることを受け、政府は1日から14日までの2週間、「社会的距離の確保」のレベルを全国一律で第1.5段階に引き上げた。
一部の地域は自主的に第2段階に引き上げており、全国的に最低でも第1.5段階の措置が取られていることになる。釜山市は大学修学能力試験が行われる3日まで、一時的に防疫レベルを第3段階と同様のレベルに強化した。
防疫レベルが引き上げられるにつれ、守らなければならない規則も厳しくなる。
第1.5段階では、クラブなどの遊興酒店をはじめとする5業種の利用人数が施設面積4平方メートル(約1.21坪)当たり1人に制限されるが、第2段階ではこれら施設はすべて休業しなければならない。
カフェは第1.5段階ではテーブル間の距離を取るなど防疫規則を守れば営業できたが、第2段階では営業時間に関係なく持ち帰りと出前のみが認められる。飲食店でも第2段階では夜9時以降は持ち帰りと出前のみ可能だ。
第1.5段階では集会、フェスティバル、大規模なコンサート、学術行事など4種類の行事のみ100人以上での開催が禁止されるが、第2段階では100人以上が集まる全ての行事が禁止される。
結婚式や葬儀の参列者も100人未満に制限される。
学校は、第1.5段階では登校人数を3分の2程度で維持するが、第2段階では3分の1が原則となる。
第3段階では産業と生活に不可欠な施設以外での集合が禁止される。10人以上の集まりが禁止され、スポーツの試合は中止、学校は遠隔授業に切り替えられる。
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