コロナ下であす大学入試 感染者・隔離対象者含め49万人受験へ=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国国内で新型コロナウイルス感染が拡大している中、3日に大学修学能力試験(日本の大学入学共通テストに相当)が実施される。本来は11月19日に実施予定だったが、新型コロナの影響で新学期の開始が遅れたことから試験も2週間後ろ倒しになった。
◇志願者は過去最少の約49万人
志願者数は49万3433人で、前年に比べ10.1%減少した。大学修学能力試験制度が導入された1994学年度以来最も少なく、50万人を下回るのも初めて。
志願者のうち、浪人生など卒業者が13万3069人で27.0%を占め、比率は04学年度(27.3%)以来の高水準となった。高3の現役生は34万6673人。
◇一般受験生・自宅隔離対象者・感染者に分かれて受験
新型コロナの影響で、試験会場の様子も例年とは違ったものになる。受験生は一般受験生、自宅隔離対象者、感染者に分けて管理され、一般受験生は一般試験会場に入る際に検温を受ける。平熱なら事前に通知された試験室で受験するが、37.5度以上の発熱、咳、のどの痛みなど新型コロナ感染が疑われる症状がある受験生は一般試験会場に設けられた別の試験室で受験する。
自宅隔離中の受験生は一般試験会場とは別の会場で試験を受ける。感染者は病院や宿泊療養施設で監督の下、受験する。
こうした措置を取るため、試験会場と試験室の数は前年より大きく増えた。先月26日基準で全国の試験会場は1381カ所、試験室は計3万1459室で前年の約1.5倍となっている。
このうち、自宅隔離中の受験生のための試験室は784室で、最大3800人を受け入れられる。感染者については最大172人が受験できるよう病床を確保している。
先月26日の時点で感染した受験生は21人、自宅隔離対象の受験生は144人だが、最近の感染拡大傾向を踏まえるとさらに増えた可能性がある。
◇試験中はマスク着用 休憩時間には換気
試験会場では前後の距離を取るのが難しいため、新型コロナ対策として机の前面にはついたてが設置される。受験生は試験中、必ずマスクを着用し、昼食時間は自席で昼食を取る。試験が1科目終わるたびに各試験室の換気が行われる。
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