米国務副長官 政権交代前に韓国高官と会談
【ソウル聯合ニュース】韓国を訪問している米国のビーガン国務副長官(北朝鮮担当特別代表)は9日、外交部の高官と相次いで会談した。8日午後に韓国入りしたビーガン氏は11日まで滞在する。バイデン政権発足が約1カ月後に迫り、ビーガン氏の現職としての訪韓は最後になるとみられる。
ビーガン氏は北朝鮮核問題の交渉で韓国政府代表を務める外交部の李度勲(イ・ドフン)朝鮮半島平和交渉本部長と会談。まず韓米の朝鮮半島問題と関連した緊密な協力を振り返った。
ビーガン氏は会談の冒頭で「韓米両国は常に並んで立ち、朝鮮半島の平和と安定を進展させ、さらに北朝鮮に安定と繁栄をもたらし、北朝鮮住民に新しい未来を用意するために努力した」と述べた。
また北朝鮮担当特別代表として李氏と韓国、韓国国民に謝意を伝えるとし、「後任者のための基盤作りで協力することを期待する」と要請した。
李氏は「これまで朝鮮半島情勢は迂余(うよ)曲折があった」としながら、韓米は緊密な調整と対話を通じての問題解決という原則を守ってきたと話した。
両氏はこれまでの交渉過程を振り返る一方、米国で政権が交代する状況において朝鮮半島情勢を安定的に管理し、北朝鮮との対話の勢いを維持するための方策について意見交換したという。
両氏は2018年8月にビーガン氏が北朝鮮担当特別代表に就任してから協力してきた。
これに先立ち、ビーガン氏は外交部の崔鍾建(チェ・ジョンゴン)第1次官と会談し、韓米同盟の懸案や朝鮮半島問題、国際情勢などについて意見交換した。
崔氏は会談の冒頭で、「両国は朝鮮半島の平和構築に向け逆戻りできない道に出た」として、「北もこの事実を理解していると確信する」と強調した
ビーガン氏は「これまでの3年間で韓米両政府が収めた成果は非常に印象的」とし、「政権交代と関係なく韓米間の信頼と協力は堅固であり、朝鮮半島情勢と同盟の懸案の安定的管理のために共に最善を尽くしたい」と述べた。
ビーガン氏は10日午前に李仁栄(イ・イニョン)統一部長官、情報機関・国家情報院の朴智元(パク・チウォン)院長と面会し、午後には民間シンクタンク、峨山政策研究院で公開講演を行う予定だ。
yugiri@yna.co.kr