10月の中朝貿易 99.4%減少し過去最低に=事実上の停止
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2020.12.10 06:01
【ソウル聯合ニュース】韓国貿易協会が10日に発表した統計によると、10月の中国と北朝鮮の貿易額は前年同月比99.4%減の166万ドル(約1億7300万円)にとどまり、月間貿易額としては過去最低となった。これまでで最低だった9月(2080万ドル)と比べても約92%減少した。
北朝鮮が新型コロナウイルスの防疫のために、中国との貿易を事実上、停止したためとみられる。
北朝鮮から中国への輸出は91.5%減の約140万ドル、輸入は99.9%減の約30万ドルだった。
今年1~10月の累計貿易額は前年同期比約76.0%減少した。
貿易協会は北朝鮮が10月10日の朝鮮労働党創建75周年の記念日を前に新型コロナの流入を防ぐため、国境での検疫強化を続け、中国との貿易を事実上、停止したと分析した。
また貿易協会は北朝鮮が11月もコロナ防疫のために国境封鎖を維持したと分析。このような傾向は来年1月に予定されている第8回党大会を支障なく開催するためにさらに続く見通しで、今年の北朝鮮と中国の貿易は前年比80%以上急減すると予想した。
貿易協会の関係者は「北は来年1月まで貿易を事実上停止した状態で、コロナ防疫と国内生産に集中する可能性が高い」としながらも、国内生産をするための原材料や防疫のための医療品が必要であるため、貿易を再開するしかないだろうと指摘した。
sarangni@yna.co.kr
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