韓国首相 ソウル市庁に執務室を設置へ=首都圏防疫を陣頭指揮
記事一覧
2020.12.14 14:57
【ソウル聯合ニュース】韓国の丁世均(チョン・セギュン)首相が新型コロナウイルス感染症への対応と関連し、ソウル市庁に設置された「首都圏コロナ対応特別状況室」に執務室を置き、首都圏の防疫状況を直接把握する。国務総理室が14日発表した。
丁氏は2月に大邱市と慶尚北道を中心に感染が拡大した際、大邱市庁に臨時執務室を置いたことがある。
丁氏はこの日午前に開かれた中央災難(災害)安全対策本部の会議で、防疫対策「社会的距離の確保」のレベルを5段階のうち最も高い第3段階に引き上げるよう求める世論があることについて「(第3段階への引き上げは)その効果への確信と社会的な共感形成が必要なため、慎重に検討する必要がある」と述べた。また、「第3段階はわれわれが選択できる最後のとりで」とも表現した。
丁氏は「政府は各官庁と自治体、専門家の意見をしっかり聞き取っており、必要と判断すれば思い切った決定もちゅうちょしない」としながらも、「まずは現在実施している強化された防疫規則の順守を国民がしっかりと実践することが重要だ」と強調した。
丁氏はコロナ禍の長期化により国民と医療関係者が疲弊していると言及しながらも、「確実なワクチンと治療薬ができるまでへこたれてはならない」と鼓舞。徹底した社会的距離の確保と防疫規則の実践が重要だと繰り返し強調した。
yugiri@yna.co.kr