韓国の新規コロナ感染者 3日ぶり1千人上回る=死者40人で過去最多
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は29日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から1046人増え、累計5万8725人になったと発表した。市中感染が1030人、海外からの入国者の感染が16人だった。1日当たりの新規感染者数は、3連休中に検査件数が減った影響で前日(808人)は800人台に減ったが、この日は26日(1132人)以来、3日ぶりに1000人を超えた。
政府は防疫対策「社会的距離の確保」の強化や「年末年始特別防疫対策」の実施などさまざまな防疫措置を取っているが、感染拡大が収まる気配は見えない。
このような状況で、英国などで広がっている感染力が1.7倍強い変異種のウイルスが国内に流入したことが確認され、市中感染の可能性に対する懸念も高まっている。
この日新たに確認された市中感染者は1030人で前日から243人増え、26日(1104人)以来3日ぶりに1000人台となった。
地域別にみると、ソウル市が519人、京畿道が251人、仁川市が32人で、首都圏が802人を占めた。首都圏以外では大田市が30人、大邱市が29人、慶尚北道が28人、忠清南道が27人、忠清北道が22人、江原道が21人、釜山市が17人、慶尚南道が16人、光州市が15人、全羅北道が7人、済州道が5人、世宗市と全羅南道がそれぞれ4人、蔚山市が3人だった。
ソウル東部拘置所で発生したクラスター(感染者集団)に関連し、新たに200人以上の感染が確認され、累計感染者は748人に増えた。ほかに、ソウル市九老区の療養型病院と療養施設(感染者計170人)、忠清北道の3郡にまたがる病院(計220人)、忠清南道天安市の食料品店と飲食店(計91人)、大邱市の教会(計138人)などで感染が拡大した。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは16人だった。このうち5人は空港や港湾での検疫で判明し、11人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から40人増え、計859人。1日当たりの死者数としては過去最多となった。韓国国内の平均致死率は1.46%。
重篤・重症患者は330人と、前日から35人増えた。
28日の検査件数は5万9874件で、前日に比べ2万7979件多かった。陽性率は1.75%。
中央防疫対策本部は毎日午前に同0時時点の新型コロナ感染者数を発表している。
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