北核問題 バイデン政権も緊急性を「十分認識」=韓国外交部
政治
2021.01.14 15:54
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮問題に詳しい韓国の外交部当局者は14日、20日に発足するバイデン米新政権について、記者団に「北の核問題の緊急性を十分認識している」と述べた。
また、「政府はバイデン政権が発足し体制が整い次第、可能な限り迅速に緊密な協議を行い、最も効果的な対北対政策の方向性をつくっていきたい」との考えを示した。
韓国政府は北朝鮮が朝鮮労働党大会で核能力の高度化計画を表明したことなどを受け、核問題の解決をこれ以上長引かせることはできないとして、同問題に優先的に取り組むよう求める立場をバイデン氏側に直接・間接的に伝えているもようだ。
北朝鮮は党大会で米本土を攻撃できる1万5000キロの射程内にある対象への命中率を向上させ、「核潜水艦」と「水中発射核戦略兵器」を開発するなど、「核先制・報復攻撃能力」を高度化する目標を掲げた。今後、短距離ミサイル発射より強い挑発行為に乗り出す可能性があるとの懸念も出ている。
北朝鮮は2018年の初の米朝首脳会談後、核実験と大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験を実施していないが、核兵器の高度化を続け、核能力の向上を進めている。北朝鮮の核能力が高まれば高まるほど、非核化交渉で北朝鮮が求める「見返り」が増え、交渉の難航は必至となる。
北朝鮮が完全な非核化ではなく、核保有国の地位を認めてもらい、核能力を縮小する核軍縮交渉に持ち込む可能性があるとの見方もある。
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