北朝鮮の閲兵式 ICBMなく規模は3分の2程度に
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2021.01.15 19:55
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は14日夕、第8回朝鮮労働党大会を記念した閲兵式(軍事パレード)を平壌の金日成広場で実施した。昨年10月の党創建75周年記念日の閲兵式から3カ月という異例の短いスパンでの開催となったが、大陸間弾道ミサイル(ICBM)は登場せず、隊列も減らされるなど規模は縮小された。
その一方で、戦闘機の夜間飛行や祝砲、音楽などを使って華麗な雰囲気を演出した。
北朝鮮の朝鮮中央テレビは15日、第8回党大会を記念した閲兵式の録画映像を放送した。この映像の中で、ICBMが登場しなかったことはもっとも大きい関心を集めた。
昨年の閲兵式ではICBMの「火星15」のほか、全長23メートルほどの新型ICBMを移動式発射台に載せた状態で公開したが、今回は新型だけでなく、既存のICBMも公開されなかった。
ただ昨年の閲兵式で公開された潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)「北極星4」よりも大型化した新型のSLBMが公開された。朝鮮中央テレビはSLBMについて、「世界最強の兵器、水中戦略弾道弾」と紹介し、「わずか5年という短い期間で民族の5000年続く念願を実現し、この地から永遠に戦争をなくす国家兵力が完成した」と強調した。
新たに登場した兵器はSLBMのほか、ロシア製短距離弾道ミサイル「イスカンデル」の北朝鮮版の改良型だけで、前回の閲兵式で公開されたロケット砲も確認されなかった。
隊列の規模も縮小された。中央テレビは、今回の閲兵式に計50部隊の隊列が参加したと報じたが、昨年は75部隊が参加していた。
北朝鮮は規模が縮小した閲兵式を音楽や祝砲、照明などで盛り上げた。
yugiri@yna.co.kr