北朝鮮が「郵便防疫」強化 手紙・小包からのコロナ感染懸念
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2021.01.19 10:18
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が手紙や小包などにより新型コロナウイルスに感染する可能性があるとして、郵便に関連する部署などに対する防疫を強化している。
朝鮮中央放送は19日、平壌郵便局が「出版物と手紙、小包を受け付け、区分する人・場所に対する検診と消毒事業はもちろん、さまざまな地域を往来する郵便通信員(集配員)が防疫規定を徹底的に守り、輪転機材(車両)の消毒も念入りに行うようにしている」と伝えた。
北朝鮮は新型コロナウイルスの防疫のため、住民の移動を厳しく規制しているが、郵便物にウイルスが付着し、感染する可能性を懸念しているとみられる。
韓国の情報機関、国家情報院は昨年11月、北朝鮮が海水を通じ新型コロナウイルスが流入することを防ぐため、漁業と塩の生産を禁止したと国会に報告した。
専門家らは北朝鮮が非合理的な措置まで実施し防疫に力を入れていることについて、ウイルスが流入すれば感染拡大を抑えられる医療体制が整っていないためと分析している。
世界保健機関(WHO)は北朝鮮が昨年から1万3257人を対象に新型コロナウイルス検査を行ったが、感染は確認されていないと報告したと明らかにした。
kimchiboxs@yna.co.kr
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