イランの国連分担金 韓国内の凍結資産で支払いへ=韓米協議ほぼ終了
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2021.02.03 17:42
【ソウル聯合ニュース】韓国政府が、イランの国連分担金を韓国内の銀行口座にあるイランの凍結資産で支払うことを決め、米国との協議をほぼ終えた。外交部の当局者が3日、明らかにした。
政府は米国の対イラン制裁による凍結資産問題に対するイランの不満を解消するためにこのような努力と意思疎通を続けたことが、先月イラン革命防衛隊に拿捕(だほ)された韓国船籍のタンカー船員の解放に肯定的な影響を与えたとみている。
これに先立ち、イランは凍結資産で国連分担金を支払うよう韓国政府に要請したが、ドルに両替して国連に送金する過程で米国を経由する場合、制裁対象となることが懸念されていた。
これを受け、政府は分担金が凍結されないよう米国と協議を進めてきた。
外交部の当局者は「ドルが米国に送金されない形で方策を協議している」と説明した。
分担金の規模は明らかにされなかったが、国連によるとイランが国連加盟国として総会での投票権を維持するために必要な分担金は最低1625万ドル(約15億3000万円)で、韓国内で凍結されたイランの原油代金約70億ドルと比べると大きな金額ではない。
政府は分担金以外にも、凍結資産を活用してイランとの人道物資の貿易を拡大することなどを米国と協議している。
ynhrm@yna.co.kr