北朝鮮軍に射殺された韓国公務員の兄 金正恩氏宛ての手紙伝達
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2021.02.04 14:36
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮軍が昨年9月、黄海で韓国公務員男性を射殺した事件を巡り、男性の兄のイ・レジンさんが4日、統一部の李仁栄(イ・イニョン)長官と面会し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記宛ての手紙を手渡した。
イさんは面会後、「手紙を伝えるよう要請した」として、「北が受け取るかどうかは分からないが、最大限努力する」と語った。
手紙には事件の真相究明のため、北朝鮮を訪問できるよう協力を求める内容などが盛り込まれたという。
イさんは統一部に対しては北朝鮮当局者との面会推進、南北共同調査などを求めた。訪朝が実現する場合、身の安全を保障することも要請した。
イさんは「北が反応を示してこそ協議が可能だという説明を受けた」とした上で、「命が関わっている問題のため、南北共同調査か国連を通じた調査が必要だ」と強調した。
イさんは事件の真相究明を要請するため、これまで康京和(カン・ギョンファ)外交部長官や徐旭(ソ・ウク)国防部長官と面会。情報公開を拒否した青瓦台(大統領府)と国防部、海洋警察庁に対しては先月、情報公開拒否処分の取り消しを求める訴訟を起こした。
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