朝鮮半島情勢の「安定管理に努力」 韓国外交白書
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2021.02.05 15:09
【ソウル聯合ニュース】韓国外交部は5日、2019年の外交活動をまとめた2020年版外交白書を発表した。
外交部によると、白書には朝鮮半島平和プロセスの継続的な推進、周辺4カ国(米中日ロ)とのバランスの取れた協力外交の強化、東南アジア諸国連合(ASEAN)やインドとの協力を強化する新南方政策とロシアや中央アジア諸国との連携を深める新北方政策の充実化といった外交成果が収録されている。
康京和(カン・ギョンファ)長官は巻頭言で「19年の朝鮮半島情勢は、18年から続いた平和の流れの中で進展と小康(停滞)局面を繰り返しながら急速に変化した。韓国は緊密な韓米協力を土台に南北米間の対話の勢いを保つため積極的な役割を果たし、朝鮮半島の情勢が安定的に管理されるよう努力した」と振り返った。
19年は2月にベトナム・ハノイで行われた2回目の米朝首脳会談が物別れに終わったことで米朝対話の勢いが衰え、南北関係も行き詰まった。
康氏は続けて「周辺4カ国との戦略的な意思疎通により協力外交を拡大し、新南方・新北方政策などに取り組み外交の多角化努力も一段と深めた」とし、韓国・ASEAN特別首脳会議の成功により新南方政策の推進力を強化したと説明した。
白書は▼国際情勢および外交政策の基調▼朝鮮半島の平和と域内協力の促進▼外交の地平拡大▼経済外交の強化およびニューフロンティア外交の推進▼国際社会での役割拡大および地位向上▼国民と共にする外交▼革新を通じた外交力の強化――の7章で構成されている。
白書は外交部のホームページに掲載されるほか、政府機関や大学、研究機関、報道機関などに配布される。
tnak51@yna.co.kr
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