小中高校生の約6割「南北統一必要」 「不要」は2割も上昇傾向=韓国
【世宗聯合ニュース】韓国の小学生、中学生、高校生の約6割は北朝鮮との統一が必要と考え、統一は不要と考えているのは約2割だったものの、2年連続で増加したことが9日、分かった。
教育部と統一部が昨年11月2日から30日にかけて全国の小中高校生6万8750人を対象に実施した調査の結果によると、「南北統一は必要」とする回答は62.4%で前年(55.5%)より6.9ポイント上昇した。
統一が必要である理由については、「戦争の脅威を解消するため」(28.4%)が最も多く、次いで「同じ民族なので」(25.5%)などの順だった。
一方、「統一は不要」とする回答は24.2%だった。「不要」の回答は、「必要」に比べ少ないものの、18年の13.7%から19年には19.4%に増加しており、2年連続の増加となった。
統一が不要である理由については、「統一に伴う経済的負担」(27.6%)、「統一後に生じる社会的問題」(23.0%)などを挙げた。
統一の必要性について「よく分からない」とする回答は13.4%で前年(25.1%)の半分程度に減った。
また北朝鮮を「協力の対象」と見なす人は54.7%で、前年より10.9ポイント上昇した。「警戒の対象」は24.2%で同11.6ポイント下落した。
ただ現在の南北関係については否定的な評価が優勢だった。南北関係について「平和だ」とする回答は17.6%で、前年に続き2年連続で下落した。18年(36.6%)と比べ約20ポイント下がった。
一方、「平和ではない」とする回答は35.2%で2年連続上昇した。
「学校で統一に関する教育を受けたことがある」という回答は78.6%だった。
この教育で学んだことについては、「南北の平和」(39.0%)が最も多く、「北朝鮮の人々の生活や社会の様子」(38.9%)、「統一がもたらす利益」(38.6%)などが続いた。
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