原発の廃炉決定に不当関与 前産業相の逮捕状請求棄却=韓国地裁
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2021.02.09 08:53
【大田聯合ニュース】韓国・月城原子力発電所1号機(慶尚北道・慶州)の経済性評価の捏造(ねつぞう)に関与した疑いなどが持たれている白雲揆(ペク・ウンギュ)前産業通商資源部長官について、大田地裁は9日、逮捕状請求を棄却した。
大田地裁は8日午後から6時間にわたり逮捕状発付の是非を判断する令状審査を行ったが、逮捕の必要性と相当性を欠くとして請求を棄却した。白氏の犯罪容疑に対する検察の証明が十分ではなく、犯罪嫌疑について争いの余地があるとみられ被疑者が防御権を行使できるよう保障する必要があるとした。
また、月城原発の資料削除などで産業通商資源部の公務員2人が逮捕・起訴され供述を得ており、白氏の証拠隠滅や逃亡の恐れがあると断定するのも難しいと指摘した。
白氏は月城原発1号機の廃炉に先立ち、原発運営会社の韓国水力原子力の経済性評価に不当に関与し、水力原子力の業務を妨害したとされる。検察は4日、職権乱用権利行使妨害と業務妨害の疑いで白氏の逮捕状を請求していた。
hjc@yna.co.kr
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