中国ネット大手が詩人・尹東柱や独立運動家の国籍誤表記　韓国人教授が抗議

【ソウル聯合ニュース】韓国の広報活動などに取り組む誠信女子大の徐ギョン徳（ソ・ギョンドク）教授は１６日、中国のインターネット検索大手、百度（バイドゥ）が詩人・尹東柱（ユン・ドンジュ、１９１７～４５年）や独立運動家の民族・国籍を間違っているとして、誤りを正すよう抗議する電子メールを送ったと明らかにした。

　百度は尹東柱の国籍を「中国」、民族を「朝鮮族」と、独立運動家の李奉昌（イ・ボンチャン、１９０１～３２年）、尹奉吉（ユン・ボンギル、１９０８～３２年）の国籍を「朝鮮」、民族を朝鮮族と表記している。

　また、独立運動家の柳寛順（ユ・グァンスン、１９０２～２０年）、金九（キム・グ、１８７６～１９４９年）、安昌浩（アン・チャンホ、１８７８～１９３８年）、李会栄（イ・フェヨン、１８６７～１９３２年）、洪範図（ホン・ボムド、１８６８～１９４３年）の国籍は韓国と正しく紹介しているが民族は表記していない。このほかにも独立運動家の国籍や民族が表記されていないケースがあった。

　徐教授は昨年１２月に抗議したが修正されなかったため再び抗議した。

　同教授は、ネット百科事典「ウィキペディア」中国語版に朝鮮王朝第４代王、世宗大王や金九など歴史的偉人、２０１０年バンクーバー五輪フィギュアスケート女子金メダリストのキム・ヨナ、女優イ・ヨンエが朝鮮族と紹介されていることや中国の吉林省・延辺朝鮮族自治州にある尹東柱の生家の標石に中国を愛した朝鮮族詩人という意味の「中国朝鮮族愛国詩人」と記されていることも大きな問題だと指摘した。

hjc@yna.co.kr