移動困難な高齢者に「ワクチン訪問接種」検討 韓国防疫当局
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2021.02.17 21:12
【ソウル聯合ニュース】韓国で新型コロナウイルスワクチンの接種を指揮する鄭銀敬(チョン・ウンギョン)中央防疫対策本部長兼疾病管理庁長は17日、療養型病院などで暮らす満65歳以上の入所者や職員に対する接種の時期について、4~6月期には始める計画で、早ければ4月になると説明した。国会保健福祉委員会の全体会議で述べた。
鄭氏によると、米ノババックス製のワクチンは通常の冷蔵庫で保存が可能で、米ファイザー製は冷凍保存が必要で解凍後5日以内に使い切る必要があるという。鄭氏はこうしたワクチンごとの特徴を説明した上で、「療養型病院などで暮らす移動が難しい高齢者については、(医療スタッフが)ワクチンを持って現場に行き、接種する案を検討している」とし、「ファイザーのワクチンは解凍した当日に(訪問)接種するなどプランもある」と明らかにした。
政府は当初、2~3月に療養型病院などの入所者や職員を対象にアストラゼネカ製のワクチンを接種する予定だった。だが、食品医薬品安全処が同ワクチンの満65歳以上の高齢者への接種について慎重を期すよう勧告したため、接種計画を変更して65歳未満に限定した。
接種計画に変更が生じたことで、11月までに集団免疫を獲得するという政府の目標に支障が生じるとの懸念について鄭氏は、ワクチンの供給日程、接種率、変異株の三つが変数だとした上で、「こうした変数をうまくコントロールして接種を進める」と説明した。
yugiri@yna.co.kr