北朝鮮メディア 慰安婦問題で米大学教授を非難
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2021.03.02 09:17
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の対外宣伝メディア「朝鮮の今日」は2日、旧日本軍の慰安婦を「売春婦」と主張する論文を書いた米ハーバード大ロースクールのジョン・マーク・ラムザイヤー教授を厳しく批判した。
同メディアは社会科学院歴史研究所室長との対談記事で、「過去の罪悪を葬り去ろうとする日本の反動勢力の厚かましく破廉恥な妄動を庇護、加勢するだけでなく、日本軍性奴隷の被害者を『自発的な売春婦』と冒涜(ぼうとく)し、卑下した」とラムザイヤー氏を非難。同氏の論文の内容を具体的に挙げながら、日本の右翼の主張と一致すると指摘した。
ラムザイヤー氏に戦犯企業の三菱からの後援があった、以前にも慰安婦問題をねじ曲げた著述で日本の勲章を受章した、1923年の関東大震災当時の朝鮮人虐殺事件を美化する論文を書いた、などとも言及し、同氏を「徹底した親日分子」と見なした。
一方、朝鮮中央テレビは1日、慰安婦問題を取り上げたドキュメンタリーを放送し、番組の中で「日帝が人類の前にしでかした性奴隷犯罪に時効は絶対にない」と主張した。この日は、日本による植民地支配に抵抗した1919年の独立運動「三・一運動」から102年にあたる。

1944年9月撮影の写真。臨月の女性(右端)が写っている。朝鮮中央テレビは1日に放送したドキュメンタリーで、この慰安婦被害者の証言などを取り上げた(写真はソウル市・ソウル大研究チーム提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
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