韓米合同軍事演習 韓国軍の作戦指揮「予行演習」実施へ
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2021.03.08 13:39
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部は8日、同日から始まった韓米合同軍事演習の期間中に、韓国軍大将が朝鮮半島の戦区作戦を指揮する予行演習の一部を行うと明らかにした。
今回の演習では、韓国軍主導で創設される「未来連合軍司令部」の完全運用能力(FOC)の検証は実施されない。この検証は米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管に必要な段階。
国防部の夫勝チャン(プ・スンチャン)報道官はこの日の定例会見で、新型コロナウイルスの感染状況や戦闘準備態勢、朝鮮半島の平和定着など諸般の条件を総合的に考慮してFOCの検証は行わないとした上で、予行演習の一部を行うことを決めたと説明した。
合同軍事演習の開始前後の北朝鮮の動向については、「これまでに特異事項はない」と述べた。
また、在韓米軍司令部の報道官も合同軍事演習に関して韓国軍と同様の立場を示した。
8日から18日まで行われる合同指揮所演習は、規模を縮小してコンピューターシミュレーション形式で行われる。野外機動訓練は実施しない。
韓米は、FOCの検証演習を下半期の合同軍事演習で行う方向で協議するという。
一方、統一部の李種珠(イ・ジョンジュ)報道官は8日の定例会見で、今回の合同軍事演習は「方法と規模を最小化して行われる」とした上で、「北もわれわれのこうした努力に応じ、朝鮮半島での恒久的で強固な平和構築のために賢明で柔軟な態度を示すことを期待する」と述べた。
ynhrm@yna.co.kr
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