韓米軍事演習の野外機動訓練 分散実施が原則=韓国国防部
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2021.03.09 14:55
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の夫勝チャン(プ・スンチャン)報道官は9日の定例会見で、米国との定例の合同軍事演習について、「2018年6月の朝米(米朝)首脳会談以降、演習規模を調整して実施してきた」として、「野外機動訓練も特定期間に集中して行わず、分散して実施することが原則」と述べた。8日から18日まで実施中の今回の演習では野外機動訓練を実施しない。
両国は米朝首脳会談以降、朝鮮半島の非核化と平和定着に向けた外交努力を支援するための措置の一環で演習規模を調整して実施している。このため、連隊級以上の大規模な訓練は両国がそれぞれ独自に、大隊級の訓練は合同で実施している。
今年の野外機動訓練の規模が例年より拡大されるかどうかに関して、夫氏は「規模は数値で計算できない」と述べるにとどめた。
韓国国防部が2月に発表した国防白書によると、両国が昨年、韓国で実施した合同演習の回数は陸軍が29回、海軍が70回、空軍が66回、海兵隊が7回となっている。海軍と空軍は前年比でそれぞれ9回、49回増え、新型コロナウイルスの感染が拡大する中でも演習の回数が増加した。ただ、演習中に対面接触が行われる陸軍と海兵隊の場合はそれぞれ60回、17回減少した。
一方、夫氏は今回の演習期間中、韓国軍大将が朝鮮半島の戦区作戦を指揮する予行演習の一部を行うことについて、「(米軍主導の韓米連合軍が持つ)有事作戦統制権の(韓国軍への)移管の加速化に進展をもたらすとみている」と述べた。
kimchiboxs@yna.co.kr
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