欧州19カ国の韓国専門家 71%「自国で韓流が人気」
【ベルリン聯合ニュース】欧州で韓流ブームが勢いを増していることが分かった。ドイツのベルリン自由大韓国学研究所と韓国政府系シンクタンク、韓国開発研究院(KDI)の国際政策大学院大が共同設立した韓国欧州センターの研究チームが15日(現地時間)、韓国のソフトパワーに関する報告書を公表した。
研究チームは欧州での対韓認識を調べるため、英国、ドイツ、フランスなど欧州19カ国の大学、シンクタンクに所属する韓国学の専門家34人を対象にアンケートを実施した。
それによると、全体の70.6%が、自国の人々の間で韓国の現代文化が人気を得ていると回答した。このうち3人は、大変人気があると答えた。また全体の94.1%は、自国で韓国の現代文化の人気がさらに高まると見込んだ。
韓国の現代文化のうち人気が高い部門(複数回答可能)を尋ねたところ、91.2%がK―POPを挙げた。次いで映画(61.8%)、テレビ番組(55.9%)、食(44.1%)、コンピューターゲーム(41.2%)、ファッション・美容(38.2%)などの順だった。これらは韓流コンテンツとして分類されるものと一致すると、研究チームは説明した。
一方、韓国は1994年から高所得国に分類され、購買力平価(PPP)換算の国民1人当たり所得は世界24位だが、依然として韓国を発展途上とする見方があることが分かった。自国の市民が韓国を開発途上国ととらえているとの回答が全体の14.7%、中所得国と認識しているという回答も32.4%に上った。
また、欧州各国で韓国の経済・開発、科学・技術に対する認知度が比較的高かった半面、政治、教育、歴史・伝統部門は低かった。
韓国の政治のうち重視する点(複数回答)については、南北対立を挙げる回答が圧倒的に多い。「民主化運動」「腐敗」のほか、「その他」として新型コロナウイルス感染症への対応または保健政策への関心が高かった。研究チーム側は「韓国の感染症パンデミック(世界的大流行)対応について欧州の市民が強い関心を持つことを反映するもの」と述べた。
mgk1202@yna.co.kr