過去10年で最悪の黄砂が韓国へ コロナ疲れの市民ため息
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2021.03.16 13:22
【ソウル聯合ニュース】中国で発生した、ここ10年で最悪とされる大規模な黄砂が16日、黄海を越えて朝鮮半島に上陸し、韓国各地の市民は文字通り息苦しい一日を送った。
仁川市をはじめとする首都圏と江原道、慶尚北道の内陸部では、この日午前から粒子状物質(PM10)の濃度が上昇した。
最初に黄砂の影響圏に入った黄海5島では、午前10時の時点でPM10の濃度が白ニョン島で1立方メートル当たり153マイクログラム、延坪島で152マイクログラムを記録し、江華島でも181マイクログラムと「非常に悪い(高い)」レベルを示した。
内陸部でも慶尚北道・聞慶で208マイクログラム、江原道・大関嶺で183マイクログラム、同道・寧越で174マイクログラムまで上昇した。
新型コロナウイルス予防のため日常生活にマスクが欠かせない市民は、黄砂まで重なったことで外出を最大限控えている。
仁川市の住民は「コロナ疲れの日々の中で愛犬と毎日公園を散歩するのが生活の重要な活力源だったが、のどが苦しくて目が痛く、外出をあきらめた」と話した。
普段は運動やサイクリングを楽しむ住民が多い仁川市内の公園も、黄砂の予報を受けて閑散としていた。
気象庁は、17日まで全国的に黄砂の影響を受けると予想し、弱まった後も朝鮮半島周辺の気流によっては黄砂が続く可能性があるとの見通しを示した。
今回の大規模な黄砂は15日、北京をはじめとする中国北部の12の省・直轄市で同時に観測されるほど猛威をふるった。
中国の気象台は、今回の黄砂がここ10年間に中国で発生した黄砂としては最も強烈で範囲も広いと明らかにした。
ynhrm@yna.co.kr
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