韓米国防相会談 「韓米日の安保協力重要」
【ソウル聯合ニュース】韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官は17日、来韓したオースティン米国防長官と会談し、朝鮮半島情勢や米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管問題、安全保障分野における韓米日の協力などについて協議した。
バイデン政権は韓米日の協力が、北朝鮮の脅威への対応だけでなく中国けん制にも重要ととらえ、その重要性を連日強調している。
韓国国防部の関係者によると、オースティン氏は会談で韓日関係の改善を通じた韓米日安保協力の重要性を強調した。
これに対し徐氏は「わが国の新南方政策と米国のインド太平洋戦略は大筋で異なっていない。予定されている韓日の安保協力スケジュールを推進する」と応じたという。
オースティン氏は会談の冒頭で、「北朝鮮と中国の前例のない脅威により韓米同盟はいつにも増して重要だ」とし、「きょう私は韓国の防衛に対する米国の意思を再確認するためにきた」と述べた。
また韓米同盟について、「北東アジア、自由で開かれたインド太平洋地域、そして全世界の平和、安全保障、繁栄の核心軸」とし、「世界で最も優れた連合性、相互運用性、能力、躍動性を誇る同盟の一つ」と評価した。
両長官はまた韓米同盟について、朝鮮戦争(1950~53年)が勃発してから約70年にわたり、朝鮮半島と北東アジアの平和と安定の核心軸であったことを改めて確認した。
また朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着という韓米共通の目標と、条件に基づいた有事作戦統制権の韓国軍への移管計画を再確認し、移管に向け努力を続けることを確認した。
両長官は持続的かつ緊密な協力が堅固な合同防衛態勢の維持に重要という点を確認し、緊密な意思疎通と協力を維持していくことを確認した。
一方、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)の妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が韓米合同軍事演習の実施に反発して韓国を非難する談話を発表したことや、インド・太平洋地域で中国をけん制するために構成された米国、日本、オーストラリア、インドの4カ国による枠組み「クアッド」への韓国の加入については言及がなかったという。
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