韓米合同軍事演習きょう終了 米国防長官「成功裏に実施」
【ソウル聯合ニュース】韓国軍関係者によると、8日から米軍と実施してきた今年前半の合同指揮所演習が18日午後に終了する。今回の合同軍事演習は新型コロナウイルスの状況を踏まえ、規模を縮小して実施された。両軍当局は19日に講評を行う見通しだ。
合同演習は昨年に引き続きコンピューターシミュレーション方式で進められた。野外機動訓練は実施しなかった。
韓米は指揮所を韓国軍の首都防衛司令部と京畿道・城南にある在韓米軍基地に分散。必要最小限の人員を除き、できるだけ両国の将兵が一カ所に集まらないようし、参加規模も大幅に縮小した。
一方、オースティン米国防長官が17日に来韓し、韓国の徐旭(ソ・ウク)国防部長官と会談した。オースティン氏は合同演習を「成功裏に、円満に実施された」と評価したと、韓国国防部関係者は伝えている。
新型コロナの影響で昨年下半期に続き今回も、韓国軍主導で創設される「未来連合軍司令部」の完全運用能力(FOC)の検証は実施されなかった。この検証は米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権を韓国軍に移管する上で必要な段階。その代わりに、韓国軍大将が指揮する未来連合軍司令部主導の戦区作戦の予行演習が一部実施された。
韓米はFOC検証を下半期の合同軍事演習で行う方向で協議するとみられる。ただ韓国国防部関係者によると、前日の両国国防相会談では下半期の合同演習に対する言及はなかった。
下半期の合同演習は8月ごろ実施される見通しだが、新型コロナの感染状況が沈静化していなければFOC検証の実施はまたも困難になる可能性がある。その場合、作戦統制権の韓国軍移管のずれ込みは必至だ。
韓国国防部によると、韓米国防相は前日の会談で、2006年に作戦統制権移管に合意して以降、足並みをそろえた双方の努力により大きな進展があったことに注目した。条件に基づいた移管計画を再確認し、引き続き取り組みを進めることも申し合わせた。
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