北朝鮮の人権問題 韓米の立場に相違なし=韓国当局
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2021.03.18 13:59
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部の当局者は18日、来韓中のブリンケン米国務長官が北朝鮮の人権状況を批判したことに関し、「(韓国政府は)北の人権状況に深い憂慮と関心を持ち、見守ってきた」としながら、「北の人権問題に対する韓米の立場が互いに異なると考えていない」と述べた。韓国政府が北朝鮮の人権問題をおろそかにしているのではないかと問われ、このように答えた。
同当局者は、韓国政府は北朝鮮住民の人権が実質的に改善されるよう国際社会と努力してきたと述べた。
ブリンケン氏は17日午後に韓国を訪れ、鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官と会談した。その冒頭、「北朝鮮の権威主義政権が自国民を体系的かつ広範囲に虐待している」と言及した。
一方、北朝鮮メディアは18日、崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官の17日付の談話を報じた。これについて韓国統一部の当局者は「金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長が談話で朝米(米朝)関係に短く言及してはいるが、形式や内容面で(崔氏の談話が)バイデン米政権に対する北の公式の立場を初めて示したものと見なせる」とした。崔氏の談話の内容に対しては「外交日程の進行状況を踏まえながら、北の態度と反応を見守った上で総合的に評価する」と述べ、この場でのコメントを控えた。
崔氏は談話で、「米国の対朝鮮(北朝鮮)敵視政策が撤回されない限り、いかなる朝米接触や対話も行えないという立場をすでに表明しており、今後もこうした米国の接触の試みを無視する」と述べた。
金与正氏は16日に韓米合同軍事演習の実施に反発して韓国を非難する談話を出しているが、バイデン政権に対しては短い警告にとどめた。
mgk1202@yna.co.kr