北朝鮮 マレーシアとの外交断絶を宣言=自国民の米国引き渡しで
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2021.03.19 08:32
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の外務省は19日、マネーロンダリング(資金洗浄)に関わったとして自国民を米国に引き渡したと主張し、マレーシアとの外交関係を断絶すると宣言する声明を発表した。朝鮮中央通信が報じた。
声明はマレーシアが17日、無実の自国民を犯罪者として米国に強圧的に引き渡す「容認できない犯罪行為を犯した」と主張。マレーシアが「特大型の敵対行為を強行した」と非難した。
同国が米国に引き渡した人物は50代の男、ムン・チョルミョン氏。米連邦捜査局(FBI)は男が対北朝鮮制裁に反し、お酒や時計などぜいたく品を北朝鮮に送り、ペーパーカンパニーを通じて資金洗浄を行ったとして、マレーシアに身柄の引き渡しを要請した。
声明は男について、「長年にわたりシンガポールで合法的な貿易活動に従事してきた労働者で、資金洗浄に関与したというのはねつ造で完全な謀略」と主張。「この時刻から起きるすべての結果に対する責任はマレーシア当局が全面的に負う」とし、「今回の事件を背後で操った主犯である米国も相応の代価を払うことになる」と警告した。
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