外国人労働者へのコロナ検査義務化撤回せず 「安全のため」=ソウル市
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2021.03.19 15:14
【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル市をはじめとする一部自治体が外国人労働者に新型コロナウイルスの感染有無を調べる検査を義務付けたことに対し、英国政府などが抗議しているが、ソウル市は19日、この措置を撤回しない方針を示した。
同市の防疫官は新型コロナに関するオンライン記者会見で、防疫上のリスクが高い不特定多数に対する検査履行命令は差別ではなく個人の健康、その集団の安全確保が目的だとし、外国人労働者に検査命令に従うよう求めた。
ソウル市は今月17日、感染拡大を防ぐため、外国人労働者に検査を義務付ける行政命令を出した。同市によると、17日に4139人、18日に6434人の外国人労働者が検査を受け、このうち6人の感染が18日に判明した。
市の措置を巡っては、外国人差別であり不当だとする批判が出ている。
英国のスミス駐韓大使は18日にツイッターに投稿した動画で、こうした措置について、不公平で効果的でもないとの見解を韓国政府やソウル市に明確に伝えたと明らかにした。また、この件を韓国の国家人権委員会にも訴えたと説明した。
防疫官はスミス氏の投稿に関し、「さまざまなところからの意見に耳を傾け、参考にしたい」と述べるにとどめた。
tnak51@yna.co.kr
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