防疫対策レベル2週間据え置き スタジアムなどでも飲食制限=韓国
【ソウル聯合ニュース】韓国政府の中央災難(災害)安全対策本部は26日、国内で新型コロナウイルスの感染再拡大の兆しがみられることから、防疫対策「社会的距離の確保」の現行レベルを来月11日までさらに2週間維持することを決定した。首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)のレベルは上から3番目の第2段階、首都圏以外は同4番目の第1.5段階で据え置く。
昨年12月24日に導入された5人以上の私的な集まり禁止措置も、全国を対象に2週間延長する。子ども連れの集まり、同居する家族、直系家族の集まり、結婚の両家顔合わせなどの場合は8人まで可能とした例外措置も継続する。
首都圏にあるレストランやカフェ、遊興施設(クラブなど)、屋内スポーツ施設、カラオケボックスなどに適用している午後10時までの営業時間制限も、さらに2週間続ける。
これに加え、防疫対策のレベルにかかわらず飲食を禁じる施設を追加した。カラオケボックス、映画館・劇場、学習塾、美術館・博物館、宗教施設、スタジアム、子どもが遊べるキッズカフェなどでは、レストランなど飲食目的の施設やフード販売施設以外での飲食が禁止となる。
◇首都圏は第2段階 レストランやカフェの営業制限継続
首都圏の社会的距離確保のレベルは第2段階で維持される。これまでと同様、レストランやカフェは午後10時まで客を入れることができる。それ以降の時間帯は持ち帰り・出前営業のみ可能だ。
結婚式や葬式の参列者は100人未満とする。展示会や国際会議には100人未満の基準を適用しないが、施設面積4平方メートル当たり1人に参加人数を制限する。
映画館や劇場では、グループを除き座席を1席ずつ空けて着席する。百貨店や大型スーパーでは、検温を実施するなどして感染が疑われる症状がないかどうかを確認しなければならない。スポーツ試合は収容可能人数の10%以内、宗教施設は座席数の20%以内に人数を制限する。
社会的距離確保のレベルにかかわらず順守すべき基本防疫ルールが見直され、適用対象も拡大されたことから、一部の施設が新たに影響を受けることになった。
政府は、従来の重点・一般管理施設24種にスタジアム、カジノ、競輪・競馬・競艇場、美術館・博物館、図書館、キッズカフェなど9施設を追加し、基本防疫ルールの順守を義務付けた。基本防疫ルールはマスク着用、利用者名簿の作成、換気・消毒、飲食禁止など。
これらの施設では、レストランやカフェなどの付帯施設や飲食が認められたエリア以外での飲食が禁止となる。
◇首都圏以外は第1.5段階 5人以上の集まりは引き続き禁止
社会的距離確保のレベルが第1.5段階で据え置きとなる首都圏以外の地域では、レストランやカフェ、屋内スポーツ施設、カラオケボックスなどは時間制限なく営業できる。
学習塾や教習所、職業訓練機関、結婚式場と葬儀場は施設面積4平方メートル当たり1人に利用人数を制限する。
映画館や劇場、インターネットカフェでは首都圏と同様、グループを除き座席を1席ずつ空けて着席する。また、スポーツ試合と宗教施設は人数を座席数の30%以内に制限する。5人以上の私的な集まりは引き続き禁止だ。
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