韓国の新規コロナ感染者700人 3カ月ぶり高水準
【ソウル聯合ニュース】韓国の中央防疫対策本部は8日、この日午前0時現在の国内の新型コロナウイルス感染者数は前日午前0時の時点から700人増え、累計10万7598人になったと発表した。市中感染が674人、海外からの入国者の感染が26人だった。
1日当たりの新規感染者数は、流行の「第3波」のピークを過ぎ安定局面に差し掛かる直前だった1月7日(869人)以来、91日ぶりの高水準となった。専門家らは、追加の感染対策を講じなければ第3波を超える規模の「第4波」が本格化しかねないと懸念を示している。
政府は、来週から適用する防疫対策「社会的距離の確保」のレベル(現在は首都圏が上から3番目の第2段階、首都圏以外は同4番目の第1.5段階)を9日に発表する。レベルの引き上げ、またはこれに準じる防疫強化措置を決定する可能性がある。
新たに確認された市中感染者は674人で、2日連続で600人台となった。地域別にみると、ソウル市が239人、京畿道が223人、仁川市が23人で、首都圏が485人と全体の72.0%を占めた。
首都圏以外の地域では、釜山市が51人、大田市が25人、全羅北道が24人、忠清南道が18人、蔚山市が13人、慶尚北道が11人、大邱市と慶尚南道がそれぞれ10人、忠清北道が8人、世宗市が7人、江原道が6人、済州道が5人、全羅南道が1人だった。
主な感染事例をみると、各地を巡回して集会を行う教会に関連する感染者が複数の地域にまたがり計201人に増えた。また、釜山の遊興酒店(クラブなど)に関連して計302人の感染が確認され、大田市の塾に絡む感染者は少なくとも61人に上っている。
一方、海外からの入国者で新たに感染が確認されたのは26人だった。このうち7人は空港や港湾での検疫で判明し、残りの19人は入国後の自主隔離中に陽性と分かった。
死者は前日から2人増えて計1758人となった。韓国国内の平均致死率は1.63%。重篤・重症患者は前日から3人増え、112人となっている。
7日の検査件数は4万6254件で、前の日より1377件多かった。
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