金主席の生誕記念日迎え祝賀行事開催 挑発の兆候みられず=北朝鮮
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2021.04.15 11:15
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は15日、故金日成(キム・イルソン)主席の生誕記念日「太陽節」を迎え、さまざまな行事を開催して祝賀ムードを盛り上げている。
北朝鮮が太陽節を前後し、バイデン米政権をけん制する狙いで武力を誇示するとの見方も一部にあったが、今のところそうした兆候は捉えられていない。韓国軍合同参謀本部の関係者はこの日、北朝鮮にこれといった特異動向はないと伝えた。
北朝鮮は昨年、新型コロナウイルス感染症により太陽節の行事の大半を取りやめたり縮小したりしたが、今年は多くを再開し、祝賀ムードを演出している。
朝鮮中央放送は「民族最大の喜ばしい祝日である太陽節を祝い、15日夜に平壌で青年学生たちの夜会と祝砲発射が行われる」と伝えた。
平壌市内には「偉大な首領」「永遠の主席」といった生誕109年を祝う看板や記念のオブジェを設置した。13日には平壌で生誕祝いの中央写真展覧会を開き、中央労働者芸術宣伝隊をはじめとする労働団体所属の芸術団体による祝賀公演も開催した。昨年は開催を見送った万景台賞体育競技大会も行っている。
一方、外国人が参加する平壌国際マラソン大会については新型コロナの感染拡大を懸念し、昨年に続いて今年も開催を取りやめた。通常は太陽節の前日に開く中央報告大会も2年連続で開かなかった。
韓国統一部は、北朝鮮が対面での太陽節記念行事の多くを例年水準で再開したことは、新型コロナの感染対策に対する自信の表れだと分析している。
tnak51@yna.co.kr