イスラエルとのFTAに正式署名 自動車シェアで日本を圧倒か=韓国
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2021.05.12 17:30
【ソウル聯合ニュース】韓国とイスラエルが12日、自由貿易協定(FTA)に正式署名した。発効すれば、韓国の主力輸出品である自動車や自動車部品を無関税でイスラエルに輸出できるようになる。
ソウル市内で開いた署名式で、韓国産業通商資源部の兪明希(ユ・ミョンヒ)通商交渉本部長とイスラエルのペレツ経済産業相がFTAに署名した。
韓国はイスラエルとFTAを結んだアジアで最初の国となる。両国は2016年5月にFTA交渉開始を宣言し、6回の公式交渉を経て19年8月に交渉を妥結。署名に必要な国内手続きを終え、正式署名に至った。
両国間のFTAに基づき、韓国は品目全体の95.2%に当たる関税を、イスラエルは95.1%の関税をそれぞれ撤廃する。
輸入額ベースでみると、韓国はイスラエルからの輸入額の99.9%、イスラエルは韓国からの輸入額の100%に相当する商品について、それぞれ関税を撤廃する。
FTA発効により、韓国の主力輸出品である自動車(関税率7%)および部品(同6~12%)、繊維(同6%)、化粧品(同12%)に課されている関税が即時撤廃され、輸出競争力が高まるものと期待される。自動車および部品は昨年の韓国のイスラエル向け輸出額の46.9%を占めた。
イスラエルの輸入車市場で、韓国製自動車はシェア1位(19年ベースで17.6%)に立っており、日本車は15.2%だ。FTAの発効で関税が即時撤廃されればイスラエル市場での首位を不動のものにできると韓国政府は見込んでいる。
政府は今年中の発効を目指し、残る国内手続きを進めていく予定だ。
tnak51@yna.co.kr