文大統領が訪米 コロナ下で簡素化・実務中心
【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が19日、バイデン米大統領と会談するため米国へ出発した。大統領就任後、ワシントン訪問は4回目で、前回(2019年4月)からは2年1カ月ぶりとなる。
文大統領はバイデン氏の招きで「公式実務訪問」する。国賓訪問と公式訪問より簡素化したものだが、外交筋の説明によると実質的には公式訪問と違いがない。
帰国は23日で、訪米日程は5日間となる。世界で新型コロナウイルスの流行が続いていることから日程は短めだ。夫人の金正淑(キム・ジョンスク)氏は同行しない。
青瓦台(大統領府)によると、随行員の人数も大統領の一般的な訪米時の半分程度に減らした。米国からの要請で、同行記者団の規模も4分の1程度に抑えた。
現地での日程にも変化がある。17年6月に大統領として初訪米した際はホワイトハウスでの夕食会や現地在住の韓国人との懇談会、シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)での演説など、大勢の人が集まる行事が組み込まれた。
一方、今回は首脳会談を除き、少人数での面会・訪問が主となる。現時点では、下院執行部との懇談会やハリス副大統領との面会、グレゴリー枢機卿との会談、アーリントン国立墓地訪問、ワシントンの公園に設置される朝鮮戦争戦没者追悼の壁の着工式出席などを予定している。新型コロナを踏まえ、実務と実用に重きを置いた日程といえる。
米大統領迎賓館ブレアハウスは補修工事中のため、文大統領はホワイトハウス近くのホテルに滞在する。
コロナ禍はまだ収束していないが、文大統領はこの訪米を皮切りに本格的に外遊を再開する見通しだ。来月には英国で主要7カ国(G7)首脳会議に出席する。昨年は一度も外遊できず、韓国大統領としては33年ぶりのこととなった。海外訪問は2019年12月に中国を訪れて以来、約1年半ぶりとなる。
mgk1202@yna.co.kr