夏の韓米軍事演習 野外機動訓練はなし=韓国国防部
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2021.05.27 14:42
【ソウル聯合ニュース】韓国国防部の夫勝チャン(プ・スンチャン)報道官は27日の定例会見で、8月実施が予想される朝鮮半島有事を想定した韓米合同軍事演習で野外機動訓練を行うかどうかについて、「下半期の演習では過去から機動訓練はなかった」と明らかにした。
今回の演習に関しては、「現在までに演習の時期、規模、方式などは確定していない」として、「韓米間で緊密に協議している」と述べた。新型コロナウイルスの状況や戦闘準備態勢の維持、米軍主導の韓米連合軍が持つ有事作戦統制権の韓国軍への移管、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和定着のための外交努力支援などを総合的に考慮して決める方針という。
米国が韓国軍兵士55万人に新型コロナウイルスワクチンを提供することを受け、3年ぶりとなる大規模な野外機動訓練の実施が可能との見方に関しては、「諸環境を踏まえ、韓米の合意で決まる」と述べた。
韓国は下半期の演習で有事作戦統制権の移管に向け、韓国軍主導で創設予定の「未来連合軍司令部」の完全運用能力(FOC)を検証し、移管の時期を決める方針とされる。在韓米軍と海外の米軍も参加し、機動訓練を実施してFOC検証を行う必要があるとの主張も出ている。だが、朝鮮半島の非核化に向けた外交努力を支援するため、下半期の演習の規模などを調整する必要があるとの主張もある。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は26日に行った与野党5党の代表との会合で、下半期の演習に関して「新型コロナウイルスのため、これまでのように多くの兵が対面で参加するのは条件的に難しいのではないか」との見解を示した。
kimchiboxs@yna.co.kr
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