最大野党代表選で30代候補が予備選1位の波乱 与党警戒=韓国
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2021.05.28 19:44
【ソウル聯合ニュース】韓国保守系最大野党「国民の力」の代表選で、36歳の李俊錫(イ・ジュンソク)氏が1位で予備選を通過する番狂わせを起こしたことに与党「共に民主党」が警戒を強めている。
国会議員経験のない李氏が予備選で50代の元党幹部らの得票を上回った。社会的弱者の支援に携わり、ビジネスの経験もある同氏は旧来型の政治を容赦なく批判し、就職難や格差拡大に苦しんでいる若者たちの声を代弁する。来月の本選で代表になり若い有権者の支持を集めれば、来年3月の次期大統領選で野党候補の勢いが増す。
共に民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)代表はこの日、国民の力の代表選に触れた上で、与党が惨敗した4月のソウル市長選などでは20代・30代から厳しい審判を受けたとし、若者が抱える問題が新たな課題になる可能性を指摘した。
別の与党幹部はラジオ番組で、「国民の力は古さや頑固さの象徴だったが、新たな変化が生まれている」と警戒。同党のベテラン議員も「野党支持者が政権交代を強く望んでいることを示すもの」と危機感を示した。
その一方で、共に民主党では、李氏が国民の力の代表に就任した場合、人脈や政治的ネットワークを欠いているため大統領選で保守野党圏にとってリスクになるとの見方も出ている。
yugiri@yna.co.kr
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