韓国の5月消費者物価2.6%上昇 9年1カ月ぶり高水準
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2021.06.02 09:59
【世宗聯合ニュース】韓国の統計庁が2日発表した消費者物価動向によると、5月の消費者物価指数は前年同月比2.6%上昇し、2012年4月(2.6%)以来、9年1カ月ぶりの高水準となった。原油価格や農産物価格の上昇が材料費に反映され工業製品だけでなくサービス価格に至るまで全般的に跳ね上がった。
前年同月比の物価上昇率は、2月と3月は1%台だったが4月(2.3%)に2%台に拡大し、5月は2%台中盤となった。
5月は商品の物価指数が前年同月比4.0%上昇した。
農畜水産物は作柄不良や鳥インフルエンザの影響で12.1%上がり、2桁上昇が続いた。このうち農産物の上昇率は16.6%、畜産物は10.2%、水産物は0.5%だった。
工業製品の物価指数は3.1%上昇した。石油類(23.3%)の上昇率が2008年8月(27.8%)以来の高水準を記録したことが影響した。電気・水道・ガスは4.8%下落した。
サービス物価は1.5%上がった。個人サービスは2.5%上昇。個人サービスのうち外食が2.1%上がり、農畜産物価格の上昇が反映されたとみられる。公共サービスは0.7%下落した。家賃は1.3%上昇し、17年11月(1.4%)以来の大きな上げ幅となった
変動の大きい農産物と石油類を除いたコア物価は1.5%上昇した。
統計庁関係者は「石油類の価格が昨年低かったことによる反動で大幅に上昇し、物価の上昇幅拡大の主因となった。農畜産物価格の上昇が続き、材料費、個人サービスの価格も上がった」と説明した。
hjc@yna.co.kr
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