性被害の女性下士官自殺事件 文大統領「申し訳ない」
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2021.06.06 14:47
【ソウル聯合ニュース】韓国空軍の女性下士官が上官からセクハラを受けたと訴え、自殺したとされる事件で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領は6日、女性を追悼するため国軍首都病院に設けられた追悼所を弔問に訪れた。同事件を深刻に受け止め、徹底的な捜査と措置を行う考えを示したものとみられる。
女性は3月、上官からセクハラを受けたと訴え、約2カ月後の先月22日に官舎で死亡した状態で見つかった。事件を隠蔽(いんぺい)するための組織的な動きがあったとする疑いもあり、軍当局のずさんな対応を批判する声が強まっている。
青瓦台(大統領府)の朴ギョン美(パク・ギョンミ)報道官によると、文大統領は遺族に「国が守ってあげられず、申し訳ない」と哀悼の意を伝えた。遺族は「娘のハン(恨)を晴らし、名誉を回復させてほしい」と訴え、徹底的な調査を要請。文大統領は「徹底的に調査する」と約束した。
文大統領は同行した徐旭(ソ・ウク)国防部長官に対し、「徹底的な調査だけでなく、今回のことを機に兵営文化を変えなければならない」と指示した。
文大統領は今月3日、厳正な捜査を指示。4日に李成龍(イ・ソンヨン)空軍参謀総長が表明した辞意を受け入れた。
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